愛せるかな

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リボンのヘアゴムが似合わなくなったかわりに色つきリップが馴染むようになってきた。着実に年を重ねてると、こういうところで気がつく。



癌になった夢を見た。

かなしいことがあって、日付を越えてから友達に連絡して、そしたらみんなで飲んでるって言うから飲み会に入れてもらって富士そば食べてタクシーで友人宅へ帰った。つらつらとなんでもない話をしていたい気持ちだったのだけど、帰ってきて数分で友人は寝てしまい、電気を消してわたしも眠った。
そうして朝方、といっても9:30くらい、癌になった夢を見た。そこの病院ではみんなで一斉に入院することになってて、数名治療をする人々が集まって説明を受け、入院のためのスリッパだったりを病院の売店で買っていた。わたしは最年少で、周りはおじさんおばさん、おじいさんおばあさんばかり。どうやら脳にできた癌のようだったけれど、症状は何もなし。わたしは死ぬ気はちっともなくて、入院のためではなく、仕事用の新しい靴を選んでいた。また働けると思っていたし、癌になったから仕事を辞めるということは全く頭になかった。その病院にはいまちょうど看護学校に通っているはずの子が看護師として働いていた。買い物が終わったら病室へは向かわず、なぜだかみんなで病院の外の道路沿いの原っぱみたいなところに移動した。ちっとも死ぬ気なんてなかったのに、その原っぱに座ってそこから病院を眺めたら、あー、わたしももう死ぬのか、と、あーあと。現実世界の若い患者さんたちのことを思い浮かべて、わたしも彼らと同じなんだと、この中だと若いのはわたしだけで、だけど、もう長くないのか、と泣き虫なわたしが涙ひとつこぼすこともなく、セピア色に褪せた景色の中でぼんやり考えていた。

目が醒めると、なんだか体も心も重たかった。
COPDではなく癌だった!と喜んでいた父親は頭おかしいと起きたとき思ったけど、いま考えたら癌という病気を知らなかったんだなと思う。それよりも寝たきりが怖かったんだと思う。死ぬ気なんて、さらさらなかった、死ぬまで。

その後すぐ起きた友人に1時間くらいもやもやを夢のせいだと少し嘘をついて、うだうだとお喋りに付き合ってもらい帰宅した。